この記事では、北海道にあるJR宗谷本線の塩狩駅を紹介します。2021年の冬に訪問したのですが、一面銀世界の素晴らしい景色を楽しむことができました。今回はその様子を紹介していきます!
出発は、北海道のJR旭川駅。6時3分発のJR宗谷本線、稚内駅の普通列車に乗車。この列車は、約6時間かけて終点の稚内まで向かうとても長い列車です。
40分ほど乗車し、塩狩駅に到着。この駅で下車したのは筆者1人だけでした。
まだ時刻は7時前で、空は薄暗かったです。
ちょうど反対側には旭川行の普通列車が停車しており、同時に二つの列車を見ることができました。
列車を見送り、駅舎の中に入ることにします。周りには建物が全然なさそうでした。
きっぷ運賃表を確認してみると、何やら違和感があります。ナンバリングの数字に着目してみると、右側は「36」「34」「32」、左側は「38」「40」「42」「44」と一つ飛ばしになっているのです。
かつて駅が存在していたのですが、2021年に大量に廃駅になった影響で、ナンバリングの数字が飛び飛びになっているのです。上から新しくシールが貼られているのも確認できますね。
この駅の利用者はとても少なく、廃止される議論もありました。しかし、三浦綾子さんの小説「塩狩峠」という作品の舞台でもある場所であり、地元の和寒町は大切な観光資源として残していきたいと考えているようです。
時刻表はこちら。この区間はまだ列車がありますが、稚内の方へ近づくにつれて普通列車の本数は減っていきます。
さてさて、駅から歩いていこうと思います。雪の道を歩いていくわけなので、転ばないように慎重に進んでいきます。少し歩くと、「一目千本桜」や「夢ロード桜40号」という文字が書かれた看板があります。ここは桜がたくさん咲く名所だそうです。しかし現在は冬なので、桜が咲いている様子は全く想像できませんでした。
国道40号線に出てみましたが、周りには建物はなく、車が少し通りすぎる程度です。
近くには廃墟と化したコンビニがありました。もうしばらく使われていないようです。
ここに来た目的は、とある看板を撮影するためです。歩道を歩こうと思ったのですが、雪に埋もれて見つかりませんでした。車道の端を慎重に歩きながら、目的地を目指します。
10分近く歩き、ようやくお目当ての看板を見つけました。それがカントリーサインです。
北海道ではおなじみですが、市町村ごとに名産品などが書かれた看板を見ることができます。ここは比布町と和寒町の境目にあたり、両者のカントリーサインを見ることができました。少し雪が被さっていましたが、何とか見えましたね。
その後、再び駅に戻ります。歩行者は当然誰もおらず、車もほとんど見かけませんでした。青看板を見ると、稚内まで220キロという表示がありました。北海道がいかに大きい場所であるかがよくわかります。
場所によってはかなり雪が積もっており、標識の半分が埋もれてしまっている場所もありました。
通行止めになっている区間もあり、冬の期間は通れないようです。普段首都圏に住んでいるだけに、こんなにも雪が積もっているとは思いませんでした。
ようやく駅に戻ってきました。先ほどよりも空は明るくなり、かなり景色が見えるようになってきました。
せっかくなので、反対側のホームまで歩いてみることにしました。先ほど上りと下りで2本の列車を同時に見ることができましたが、実は2番のりばから発車する列車は1日に4本しかありません。
6時45分発を見たわけですが、次に2番のりばにやってくるのは11時58分です。貴重なタイミングに来れて良かったですね。
駅舎を遠くから見るとこんな感じ。
非日常の世界に来ている感じがします。列車が来るまで、何とか寒さに耐えました。
旭川駅の列車がやってきたのが7時37分。約50分、この駅周辺に滞在したことになります。
車内は暖房が効いていて、体が生き返りました。それにしても、なかなかできない経験ができましたね。
いかがでしたか?
なかなかこのような銀世界を見ることはできないと思います。しかし、一歩間違えると雪で遭難してしまう可能性もあるかもしれません。ですので、出かける際は十分気をつけましょう。
この記事を読んで、少しでも塩狩駅に興味を持ってくださる方が増えたら幸いです。最後までご覧いただきありがとうございました。
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