最近、廃線の議論として挙げられている路線として、JR大糸線があります。
糸魚川~松本を結ぶ路線ですが、糸魚川~南小谷はJR西日本、南小谷~松本はJR東日本の管轄です。そのうち、JR西日本管轄である糸魚川~南小谷の区間は、乗客がかなり少ない赤字路線なのだそうです。
実際のデータや議論について、詳しくはこちらのサイトをご覧ください(NHKのサイトです)。
今年の夏、私は大糸線の糸魚川~南小谷の区間に乗車するため、長野県へ。運転本数の関係で、全駅下車はできませんでした。しかし、今まで降りたことのなかった素晴らしい駅たちに出会うことができ、良い思い出になりましたね。
この記事では、私が訪問した駅やその周辺を散策したときの記録をお送りします。良い景色ばかりですので、じっくりとご覧いただけると嬉しいです。
~目次~
南小谷 Minami-Otari
まずは、JR東日本とJR西日本の分岐駅である南小谷駅へ。素晴らしい青空を背景に、良い写真が撮れました。これから、旅がスタートします。
乗るのはキハ120形気動車。2両編成の短い車両です。
数字のフォントも素敵ですね。
南小谷駅は、JR東日本管轄。よって、駅名標もJR東日本仕様です。
時刻は正午。ちょうど特急あずさが到着し、E127系、キハ120形、E353系の3ショットを撮影することができました!豪華共演ですね。
さあ、ここから糸魚川方面へ移動していきます。
頸城大野 Kubiki-Ono
南小谷駅から約50分。頸城大野駅で下車しました。めちゃくちゃ長閑!ホームの反対側には、田んぼが広がっていました。
駅舎は、なかなかレトロでしたね。看板も素敵です!普段はなかなか来れない場所に来た!と、テンションが上がりましたね。
人はいませんが、素晴らしい景色。映画やドラマの撮影等でどんどん利用されてほしいと思いました。
列車の本数はそんなに多くありません。平均、1, 2時間に1本くらいです。
ここで次の列車を待っているのももったいなかったので、隣の姫川駅まで歩くことにしました。
頸城大野駅と姫川駅は、2.1km離れています。少し遠いですが、糸魚川~南小谷間で一番駅間距離が短いのです。
とはいえ、時期は真夏。風が吹いていたので少し涼しかったですが、それでもとても暑かったです。
南北に伸びる国道148号線沿いを歩きましたが、車以外は見かけませんでした。そして、お店もほとんどなく…。廃墟と化した建物が、寂しそうに残っていました。
沿線人口が減っているであろうということを、歩きながらも感じることができましたね。今後はどうなっていくのでしょう…?
25分ほど歩き、姫川駅に到着しました。
姫川 Himekawa
国道沿いに、姫川駅は立っていました。ホームには誰もいません。ここから乗る人も相当少なそうです。
ホームの待合室には、とてもレトロな駅名標が設置されていました。なかなか貴重ですね。こういうのは、いつまでも残してほしいものです。
糸魚川駅で折り返してきた列車に乗車。今度は南小谷方面に向かいます。
中土 Nakatsuchi
次にやってきたのは、中土駅。ホームには全く屋根がありませんでした。
列車を見送りましたが、長閑な景色を走るキハ120形が映えますね~!
ホームに立つと、線路が森の方まで伸びていました。こういう景色は、首都圏ではなかなか見れません。ここに来て良かったなと思わせてくれます。
駅舎はこんな感じ。木造の建物が良い味出してますね。思わずカメラを構えました。
近くには、姫川に架かる鉄橋を見ることができます。ここを走る車両も撮影したかったのですが、列車に乗り遅れてしまうので今回は断念。次は撮影したい…!
さあ、今度は南小谷駅を折り返してきた列車に乗車します。
運転本数が多くないので、たくさんの駅に下車するためには行ったり来たりする必要があります。必ずしもうまくいくとは限りませんが、おすすめの移動方法です。
平岩 Hiraiwa
こちらも、自然の中にある長閑なホームですね。1面2線のホームだったようですが、現在は1本しか線路は伸びていません。
駅舎は、めちゃくちゃ平らなイメージ。カーブが全くありません。
ものすごくカクカクしていたので、逆に印象に残りましたね。色々な駅舎があって、下車するたびに良い出会いをすることできる。旅の醍醐味です。
駅の近くには、姫川が流れています。なかなか高いところを列車は走っていますね。ここでも撮影したかったのですが、乗り逃したらやばかったのでこちらも断念…。
絶対映えますね、これは笑。皆さんも絶対行ったほうが良いです!
温泉の看板には、「ガンバレ大糸線」の文字が…!筆者も、大糸線のことをより応援しようと思いました。時間があれば、温泉にも入りたいものです。
駅のホームには、列車と矢印の電光掲示板がありました。3つの列車がキャラクターみたいで、可愛かったです笑。
時刻表を見ると、相変わらず本数は少なかったのですが…
なんと、19時台に2本ありました。ここだけ23分後に列車が来るのが不思議です。需要があるということですかね…?筆者にとっては、バランスが悪いと思わずにはいられませんでした。
これにて、南小谷駅に戻ることにしました。やってきたのは、1両編成!こちらに乗車します。
列車に乗っているときも、景色は最高です。ずっと座っているだけではもったいないので、時々立って前面展望や後面展望を眺めてみることもおすすめします!
そして、南小谷駅に戻ってきました。キハ120、ありがとう…!
最後に
今回、糸魚川駅は訪問できなかったので、以前訪問した時の写真を載せておきます。
北陸新幹線とえちごトキメキ鉄道も通る便利な駅ですが、大糸線の乗客は以前よりも大分減ってしまっています。
今後、路線の存続に関してどういう議論が行われるのか。廃線を避けるために私たちができることは、大糸線にたくさん乗りに行くことです。
今回は一部の駅しか紹介できませんでしたが、大糸線沿線は素晴らしい自然の景色が広がっています。ぜひ、乗りに行ってみてください!
私も、また機会があれば乗りに行きたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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